本編

28/32
前へ
/34ページ
次へ
「フミちゃん、お願い、謝るから」 目を開ければ、泣きそうな顔で懇願する八反がいた。 「セックスしたら、八反さんの不安は無くなりますか?」 八反は片手で目を覆う。 「どうかな?でも、少しは安心出来る」 「多分、私もです」 「そうなの?!」 フミは八反に手を伸ばしてその顔を引き寄せた。 「……だから、早くシて下さい。準備はもう充分整って…...もどかしいんです」 「フミちゃんっ!」 八反はフミの足の間にぐっと身体を割入れ、滾ったものを押し付ける。 花弁に上下させてくちゅくちゅと蜜を塗りつけ、ぐっと押し込んだ。 久しぶりに受け入れるモノは固くて太い。 膣をギシギシと擦りながら進んでくる。 八反はフミの両脇に手を付いて、熱に溶けた視線をフミに注ぐ。 「フミちゃんの中、あ、蕩けて、熱い」 その頬を汗が伝う。 側面から照らされたオレンジの光が、彫りの深い顔に深い陰影を作っている。 汗をなめとる赤い舌。 白い逞しい身体から湯気が立ち上るように妖艶な色気を放つ。 禍々しくも美しい、正に、異国の高貴なモンスター。 フミはその姿に見惚れ、不埒な欲を持つ。 ……この人が欲しい、食い尽くされたい。 ああ、理屈なんて一瞬に吹っ飛ぶ破壊力。 本能に支配される心地好さ。 フミは背筋を震わせ、手を握りこんで顎に当てた。 「フミちゃん?」 八反は腰を進めながら、フミの様子に首を傾げる。 「どうしたの?痛い?つらい?」
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加