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「いいんじゃないか?後は本人の意思によるが。」
「父さん!」
この人は試衛館の道場主。近藤周助先生。口減らしとして僕がここに来る時に二つ返事で了承してくれた人。
「……。分かりました。入門します!」
「いいのか?」
「はい!あ、でも姉さんがどう言うか。」
「それなら、──────」
「えっ。姉さんがいいって言ってくれた?!」
なんか、僕の知らないとこで話が進んでる気がする……
とにかく、
「ええ。いいですよ。自分の好きなようにしたらいいわ。総ちゃんの人生は総ちゃんの物。自分で決めていいのよ。」
と、姉さんが言ってくれたそうだし、僕自身もやってみたいなぁ。と思っていたから、僕は試衛館に入門することになった。これがきっかけで、僕の人生は思いもよらぬ方向へと進んで行くことになる。
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