九歳

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「ここの部屋を使ってね。」 「……。はい。」 「そうそう。貴方に勇を紹介しようかしら。」 「……?」 「あぁ。勇は家の子でね。おおらかで優しいから。きっと貴方とも仲良くなれるわ。」 へぇ。 するとしばらくして勇と呼ばれた者が部屋に来た。 「俺は近藤勇!よろしくな!」 「……。」 なんというか、たしかにおおらかそうだし、優しそうだな。 「えっと、総司だったか?」 「……。はい。」 「ゆっくり慣れていって欲しい。俺、もう行かなきゃだ。家は道場で、俺はここの時期道場主なんだ!」 「……。へぇ。」 そうして、僕の道場生活が始まった。
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