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僕には、一目惚れして二年目になる彼女が居る。
出会いは偶然で、必然だった。仕事で疲れていた
僕に、彼女は優しい言葉を掛けてくれた。
「また仕事でミスして、上司に怒られちゃったよ。」
「あらら、ドンマイです。次は頑張りましょっ。」
就職活動の為に上京し、慣れない土地で生きる
僕にとって、彼女は心のオアシスだ。
そんな彼女が突然、僕に泣きながら悩みを打ち明けてくれた。先月から父親が入院しており、手術をするには大金が必要だと言うのだ。
僕は、彼女についてなら何でも知っているつもり
だった。自宅の住所は勿論、好きな食べ物の好みやお気に入りのゲーム、飼い猫の名前に至る
まで。
僕は知らなかった。大好きな彼女が、そんな深刻な 悩みを抱えていたなんて…。
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