嘘をつくのを辞めた社長は甘すぎる

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「俺が君のことを愛してると言ってもいいのか」 「ちゃんと言われなければ、返事をすることも出来ません」 私の言葉に社長は何故か嬉しそうに微笑んだ。 「俺は本当に花重のそういう所に救われているんだ」 そして、初樹さんが昨日と同じように私の頬に優しく触れる。 昨日と同じ状況に昨日の言葉が頭をよぎる。 「君は優しい。だから、守りたくなるのかな」 しかし、初樹さんから聞こえた言葉は昨日と少しだけ違った。 「君を愛しているから、守りたいんだ」 その言葉に私は顔に熱が集まっていくのを感じる。 きっとこの人は嘘をついていない。
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