物書きの才能

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物書きの才能には、 使命という名の献身(けんしん)、 感性という名のセンス、 コツという名のルール、 そして誰とも()()わない謙遜(けんそん)と、 誰かの(ため)の愛情という動機が必要である。 物書きの壁を感じる時、その時は、 ストーリーが無いのか、 登場人物の役割設定が出来てないのか、 ストーリーと設定が複雑に絡んで理解出来なくて進めないのか、 単に景観描写で(つまず)いているのか、 台詞(せりふ)(つまず)いているのか、 考えられる問題は多々あるが、それらは解決する思考を作れば、簡単に書けるようになるのである。 その思考の作り方は、 オリジナルに届いているのか、 文体はイメージするストーリーと合わせているのか、 ストーリーに穴はないのか、 登場人物の役割設定は()されているのか、 フラグは回収したのか、 ラストまで(いびつ)さはないのか、 ラストは面白いのか、 それを考えるだけでも成長するのである。 (さら)に、 文体は(かた)い方がいいのだろうか、 軽いならイメージ通りだろうか、 簡素(かんそ)という、 簡単で無駄のない文体がいいのか、 柔らかい印象の方がいいのか、 もっと男臭くいくべきか、 あるいは女臭くいくべきか、 書く前に、文体を(あらかじ)め先に決定しなければ、物語は進まないものである。 文体のイメージは、 書きたいストーリーと調和(ちょうわ)させねばならない。 (ゆえ)に、 ストーリーは先にイメージした方が“(とく)”というのだ。 勢いで書いてしまえる時と、スランプの様に進まなくなる時、まずはイベントを考える方が早く進むだろう。 イベントは小さなものから大きなものまで、 物語に(ゆる)やかさと早さを加える緩急(かんきゅう)を与えるアイデアが、 イベントである。 起承転結(きしょうてんけつ)にこだわる必要はない。 ストーリーとは、 キチンと理屈で()れば、 整うものだからである。 ただし良質な物書きは、 皆絶望している事をお忘れなく。
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