0人が本棚に入れています
本棚に追加
〇〇〇を見よう!
「いいじゃないですか、っていうか見せないと逆に大変なことになりますよ!」
女は謎の怪力でオレのベルトに手をかける。
「な、名前も知らねえ奴に大事なモン見せれるか!!」
女はオレのベルトに手をかけながらスチャ、とメガネをかけ直す。
「申し遅れました、リン・リンツァートルテと申します。○○大学文学部の1回生やってます!リンって呼んでくださいね!!」
「自己紹介の間くらい手止めろや!」
「あなたのお名前は?」
「エドワード・ブラッドストリート…っていうか、リンツァートルテって、まさかあのリンツァートルテ??」
「ええ…まあ、はい。」
リンツァートルテ家といえば誰もが知っている名家だ。そのお嬢様がよりにもよってオレのズボンを脱がそうとしてるとは……。意味のわからん状況に脱力すると同時に、思いっきりオレのズボンが下ろされた。
「オイッ!!」
「これが男性の下着…ですか。ふーん思ったより普通ですね…。」
「まて、手ぇ離せっ!!」
「離しません!!ではこの下着もひっぺがしますか。」
いよいよブチ切れたオレは、リンとかいう女の手をひっ掴む。
「金持ちのお嬢様だかしんねーけど、これ以上はマジで警察呼ぶぞ…!」
リンは手を上げて無抵抗を示しつつ、『ちょっと待ってくださいよ』と言った。
「これはあくまで取材の一環で、何らやましいことじゃないんです。別にエドワードさんも、こんな状況で興奮しませんよね?」
「いや、別にアンタにチ〇コ見られたところでしねーけど…と思うけど…」
「小説のクオリティ下がって原稿料入らなくてもいいんですか?あなた路頭に迷いますよ?」
言われてみれば見せるべきなのかもしれない。オレはほぼ説得に負けかけていた。
「う…でも直接出すのはちょっと…昼間だしよ…」
「じゃ覗かせていただきますっ!!」
言うが早いかリンはオレの下着に手をひっかけて、ぐっと中を覗き込んだ。目も当てられん事態に、俺は両手で顔を覆う。
「…。」
「……。」
「なんでちょっと興奮してるんですか!私のこと好きなんですか!!」
「すっ好きじゃねーよ!そういうもんなんだよ男ってのは!!」
「うわあああ……なんか…うわあああ…。」
リンは奇声を上げながらも食い入るようにオレの一部を観察している。その視線に体温が上がってきたオレは、いよいよ怒りに燃えた。
「なんっなんだよ不平等だよこんなんよぉ!お前のも見せろっつったらどーせ変態扱いするくせに…!!」
リンは顔を上げ、キョトンと目を丸くした。
「あ、見ますか?私の身体。」
「え…いいの??」
オレの胸は唐突にざわめき出した。しかし、リンはぱっとオレの下着から手を離す。
「見せるわけないじゃないですか。もういいです帰りますあんまちゃんと見れてないですけど。あ、続きかけたら持ってきますので。じゃっ。」
リンとかいう変態女は、なぜか逆ギレしながらさっさと家を出ていった。何ともやるせない気持ちでオレはズボンを履き直す。
何なんだよ人のチ〇コ凝視しといて…
俺の羞恥返せよマジで…
しっかしアイツ、ホントにちゃんと書いてくるんだろーな…。
最初のコメントを投稿しよう!