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二日酔いにはならなかったが
じゃかん体の痛さを感じつつ
土曜日朝を向かえる
朝と言っても昼近くになっていた
隣で寝てるはずのアキトはいない
リビングに向かうと朝食が用意され
「コーヒー飲む?」っと台所に立つアキトがいた
「うん」急いで顔を洗い、トイレへ
アキトが言ってた通り朝から生理が来ていた
無理をしなくてよかったと胸を撫で下ろす
アキトが用意した朝食を食べ
いても変わらず面倒見がいいアキト
昨日とは違い、機嫌が良い
機嫌がいいところに仕事用のスマホが鳴る
一変して素のアキトが、電話に出る
横目でアキトを見てもミルミル不機嫌になるのがわかる
電話を切った後
舌打ちをしたのか
「今日も明日も昨日話していた元カノの送迎することになって 夜は夜で店に入ってボディガード
せっかくの休みだけどずーとはいられない、、、、ごめんね」
申し訳なさそうに大きな体が後ろから
覆い被さり何度も頭の上にキスを落とす
リョウはアキトほど気にしてなく
特に約束もしてなかったし、仕事ならしょうがないと割り切れた
「わかったよ、今週私はどこにも行かないから
家でまったりでもしよ」
っと笑顔で返した後、思い出したように
「昨日私と一緒に帰って来たけど、
その子帰りは大丈夫だったの?」
「昨日の帰りは応援頼んでて なのに
あいつ俺じゃないとダメだとか我儘言って
ハァー店も あいつの
言った通りじゃないと金出さないとか
しょうがないけどまた俺がすることになった」
「まっつきまといが落ち着けば
駆り出されないから少しの辛抱だよリョウちゃん」
大きなワンコがかぶさってくる
「ヨシヨシ、落ち着いたらいっぱい
イチャイチャしようね」
背伸びしながら、アキトの頭を撫でなる
「はぁー?落ち着くとか関係なくイチャイチャは
ずーとするよ」
「後あの部長さんと飲みは禁止」
「えっどうして?会社の飲み会
くらいいいじゃない、付き合いだよ、
交流会だよ、人付き合いには
大切なことだよ」
「二人では行かないからか、
班の皆んなと行く時は行ってもいいでしょ」
ここでダメにしたら、
仕事とか上手く回らなくなる
流石にそこまでの拘束は阻止しなければと
気合を入れてアキトの正面に立つ
明らかに面白くなさそうに
指をゴキゴキ鳴らしてしながら
「わかった、二人は禁止でその他がいれば認める」
自分で言いながらも納得はせず
ソファに座りテレビをつけた
テレビに目を向け
ため息をつき、黙り込んだアキト
アキトの膝の上にまたがり
「、、、大好き」と
機嫌がなおるよう、深い口づけを落とした
アキトは、そんなリョウを抱きしめながら
長いキスを味わう
惚れた方が負け
アキトも十分承知で
そのキスに折れるしかなかった
時間になり一度隣の自分の家に戻り着替えて戻ってきた
丸い色眼鏡をかけ、ラフな黒ずくめの格好で
夜の街を歩いたら声かけられるいい男
夕方過ぎ部屋を出ていくアキト
久しぶりの家で過ごす週末
一人だとすることもなく
24時前にベッドに入った
ベッドの中はアキトの香りがまだ残っていた
その香りに包まれながらひとり就寝
平日より早く寝たせいで
日曜日の朝早くに起きてしまった
目をこすりながら開けると
ベッドには、私一人
アキトはまだ帰ってない
自分の家に戻ってるのか
スマホを見ても
着信もラインンも来てない
まだ6時前だが目が覚めてしまい
コーヒーを淹れにリビングへ
コーヒーを一人飲み始めた時
玄関で鍵が開く音が、
こんな時間にアキトが帰ってきた
元カノを仕事終わりに家に届けたとしても
遅すぎる時間に帰ってきた
まさしく、恋人が朝帰りした
笑みを溢しながら、近づくアキト
アキトの体には甘くまとわりつく
香水の匂いがした
「ただいま」
いつものように抱きつきキスをしに近づいてくる
アキトを両手で静止してしまった
アキトにまとわりていた香りが嫌で
「疲れてるでしょシャワー入って来たら」
私も思いのほか嫉妬深いかもしれない
「わかった」
それ以上何も言わずにシャワーを浴びて
いつもの香りを纏い戻ってきた
その後すぐ
少しだけ眠ると、寝室に入っていった
あの時止めなければ
抱きしめてキスしてくれたのか
物足りなさを覚え寝室に入る
一人で眠るアキトを見つめ
あらぬ想像をしてしまう
二人でいたの、いつまでいたの
こんな時間まで何してたの
自分を抱きしめる腕で他の人を抱きしめる
想像しただけで胸が痛い
呼吸すら苦しい
そのままベッドに潜り込み
自分からアキトの胸に入り込む
そのまま抱きつき弾力のある胸元を吸い込む
リョウもアキトが自分の物だと
いくつかの跡をつける
アキトが付けるようには上手くいかないけど
微かに色づく跡に満足してアキトの腕の中に潜り込み二度寝に入る
アキトは信じないが
アキトが思うよりずっとアキトが好きだ
それが上手く伝わらない
どうしたら 伝わるのか
そんな事を考えつつ 深い眠りについた
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