幼馴染と溺愛とクズ

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流石に二度寝も昼までは寝れなくて、 昼前に目が覚めたリョウ リョウを抱きしめながら寝るアキトの腕から抜け リビングへ ぬるくなったコーヒーを温める リビングのテーブルに置いてあったスマホに目をやると、着信とラインンが、大量に入っていた 慌ててラインンを確認すると取材を進めていた マンション耐震偽造の告発がニュースになったとの知らせ 慌てて部長に電話を入れる 「もしもし部長すみません、今ラインン見ました」 「あぁ今テレビの前にいるならテレビつけろ」 テレビをつけチャンネルを確認、 ほぼ全てのチャンネルで耐震偽造の告発が、流れていた 告発者の中には死亡した人もいる? そのせいでここまで大きく取り沙汰されてるんだ うちの班も告発文章と告発者ののインタビューを 撮ったがその信憑性がはっきりしなかったため 記事を出さずにいた 「半崎!悪いが会社出てこれるか 中途半端でもしょうがないが、明日に間に合うよう記事描き直すぞ」 「はい」「すぐ向かいます」 週末に急な仕事 寝室に向かうと  何かを察知したように アキトが扉を開ける 「お、、おはよ」 「アキト 私、、、」 いつもの私なら 速攻で会社に向かうのに 「仕事?」 感情がないのがわかる声 「うん 急いで記事まとめないといけなくて ちょっと出てくる」 アキトの感情が見えない瞳の奥が 怖すぎる 「仕事でしょ 行っといで 俺も夕方にはここ出るし」 「明日の朝には帰ってくるけど  リョウちゃんは?」 笑ってるけど 目が怖い 「私も明日の朝には帰ってこるかなぁ」 「帰れなかったら連絡する」 「わかったよ」 「ほら 用意していってらっしゃい」 「、、、」 「怒ってる?」 「、、、何に?」 「リョウちゃんのこと俺なりにリスペクト してるつもりだけど 大切にしてる仕事に 行く恋人を止めたりしない」 「それとも 昨日の俺からのキス拒んだ事」 真っ直ぐ射抜くような瞳で 迫ってくる 正面に立ち カウンターキッチンの前でリョウは身動き出来ず 「また俺から逃げるの?」 「どうすれば わかってくれる?」 「リョウちゃんだけだよ、、、」 弱々しい声で 震える手で抱きしめる 「もう離してあげられない」 「リョウちゃんが逃げるなら  閉じ込めるしかなくなる」 「リョウちゃん 俺のことちゃんと愛してよ」 「違うの昨日は アキトから甘い香水の香りがして やきもち焼いちゃったの だから拒んでしまったの ごめん アキト」 「アキト 好きよ 愛してる」 リョウは肩に疼くまるアキトに何度も囁く 私の方がずっと好きだと思っていた だからストレートに 愛情表現してくれる アキトに恥ずかしながらも幸せを感じる でも 私の好きをどうしたら アキトに伝わるのだろう 不安がとれるのは どうすればいいの? アキトが求める分の返し方がわからない 「、、、、、」アキト
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