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日曜日のオフィス街は 人通りも少ない
飲み損ねたコーヒーを持ち
オフィスビルへと急ぐ
トクダネを 逃してしまった
部署内の雰囲気は悪く
耐震偽造の告発文書を手にしながら
記事を保留にしていた部長に
責任の矛先が向かった
だが 告発文書に違和感を感じ
もう少し調査をさせてほしいと申し出てたのは
リョウだった
今回耐震偽造を行ったのは 中堅クラスの会社だ
しかも1社ではなく3社だ
その中の1社の告発文書が弊社に送られた
文章の中身に不審な点は見当たらなかった
告発文書を書いたと思われる人物を特定
連絡をとりインタビューも撮れたが
なぜかその人物の例文を読んでるかのような
受け答えに引っかかり
もう一度その人物の周りを調査していたところだった
今回いち早く記事にしたのは 三友新聞社だった
ここにもうちと同じく告発文書が送られていた
そしてその文章を書いた人
大井 三郎(オオイ サブロウ)この人が
インタビューの後亡くなった、、、。
なぜ、、、。事故、自殺両面での捜査
なら他殺ではない、、、。
デスクの上で頭の整理をしながら
記事を書か進め
「半崎ちょっといいか」
部長から会議室に呼び出され
「三友の記事は確認したか」
「はい 一通り目を通して確認しました
告発文書は全く一緒の中身でした」
「このことは 三友の記者は知ってるんでしょうか?」
「ああ 知り合いに確認したが こちらに届いてるも知っていたし中身もある程度把握していた」
「向こう(三友)が言うには 告発文書は似たり寄ったりするもんだと軽く考えていたが」
「似たり寄ったりなんてレベルじゃないです
ほぼ丸写しです
同じ人物が書いたとしか言いようがないです
三友記者がそんなこと言うなんて信じられません」
「誰が見てもわかるのに それにうちで取材した
告発者 偽物です」
「んー三友さんもそんな記事何で急いだのかな」
「やはり今回うちは記事は出さない もう少し調べてみろ」
「いいんですか?」
「部長色々言われてますけど」
「いーんだよ
変な記事出して コケるより
自信持った記事で勝負しないとな」
「ありがとうございます」
「このまま取材進めます」
デスクに戻り ハルとイチハともう一度
偽物告発者に会いに行くことにした
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