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2時間の潜入調査の結果は
告発者と思われていた人は
退職していないしどうも
この会社の常務とは血縁者らしい
会社に近い人が告発とかするものなのか
それに遠目からしか見えなかったが
インタビューの時の深刻さがない
疑問が湧き上がる やっぱり
耐震偽造の告発は嘘なのか でもそれならなぜ
そんな事をしたの?
アキトとの意見交換をしたくても
いつもなら帰ってくる時間になっても
アキトは現れなかった
「送迎の仕事かなぁ」
時間だけが チクチクと音を立てて過ぎて行く
アキトが今日現れた事も気になるが やっぱり
送迎している事も気になる
お仕置きなどと言ってたけど
帰ってこないと意味がない
リョウは マスクと伊達メガネをして
夜の繁華街に繰り出した
目星を付けていた
キャバクラのビルの前で様子を伺うリョウ
店舗と女の子の写真が貼り出されていて
間違いなくNO1と紹介されていた
店舗に入る方法を模索していると
偶然接待帰りの部長が通りかかる
「リョウ こんなとこで何してる?」
一応マスクと伊達メガネで変装してたのに
「部長お疲れ様です えっとこれはその、、、」
「プライベートです」
「取材じゃなくて プライベート?」
「ははは そうなんです」
気まずい 彼氏の様子を見にきたなんて 口が裂けても言えない
「取材の方はきちんと進めてますので
今日は見逃してください」
「見なかったことに、、、部長」
一人で夜のお店が入るビルの前で
こんな格好の姿を見られて
恥ずかしさのあまり 早口になってしまった
そのまま部長の腕を掴んで一緒に駅の方に誘導し始める
カツンカツン
螺旋階段から ボーイの格好をしたアキトが 降りてきた
「、、、、」(アキト)
「リョウちゃん何してるの?」
あっまずい
部長と二人で会わないって言ってたのに
偶然にも今二人で しかも腕なんて掴んで
この変装だって 一歩間違えたらアキトにバレないように
変装してると思われてもおかしくない
遅かった あっアキトの目がやばい
「これはその、、、」
「アキトに会いたくてここまできて そこで
偶然部長に会っただけで やましいことなど何もないよ」
アキトは部長を捕まえていた リョウの手を離し
そのままリョウと手を繋いで歓楽街に消えていった
一人残された部長は ため息をつきながら
リョウのラインンに
【また明日】と送り 同じく歓楽街に消えていった
無言のまま 大股で歩き進めるアキト
リョウはそれに着いてくのでいっぱい
「アキト手痛い」「少しゆるめて」
無意識に力いっぱい握りしめたままだった
アキトは 思わず
「ごめん」
その一言を告げ 少し力を緩めたが
手は繋いだまま
珍しく自分の部屋にリョウを連れていった
久しぶりに入るアキトの部屋
相変わらず何も置いてない
ガランとした部屋
部屋に入るなりベッドに倒されて
「俺言ったよな 二人で会うのはダメだって」
「なのに 二人であって体触れて俺を 怒らせたいの?」
いやぁーもう怒ってるよねって
言ったら火に油だよね
「ごめんなさい でも今日のは本当に
偶然会って 腕を掴んだのだって
深い意味なんてないし」
「深い意味あったらやばいんだけど」
めちゃくちゃ怒ってるアキトには
何言ってもダメで
一度落ち着かせないと このままじゃきちんと
説明もできない
「部長とあのビルで会ったのは 本当に偶然で
私があそこに居たのは アキトが あの綺麗な元カノと一緒にいるのが心配で確認しに行ったの」
「確認?」
「変なことしてないか?とか」
「、、、」(アキト)
「、、、何それ俺が
リョウちゃんにするようなこと
他の子としてると思ったの?」
「そうゆうわけじゃないけど 帰って来ないから」
「、、、不安で様子見にいたの」
アキトのことを信じてないわけじゃない でも
自分の気持ちをアキトに告げてからは
不安になったり私に触れるように
他の人に触れてたらと思うと 怖くて
あっ、、、、
何してるんだろう私 アキトも同じだ
部長と一緒にいるのを見た時 こんな気持ちになっていたんだ
そのままアキトの首に腕を回し抱きしめる
「ごめんなさい 部長と二人でいて 不安にさせてごめん」
「私だって 同じことしてた」
アキトは ポンポンと頭を撫でながら
「リョウちゃんやっと わかってくれた」
「俺がリョウちゃん以外手を 出すことはないけど
リョウちゃんは鈍いから 手出されることもあるかもしれないから男とは二人で会わない」
「ほら こんなに簡単に押し倒されて
好き勝手されて 」
そう言い終わる前に 唇が重なり
深いキスが始まった 何度も口の中を探られて
甘くとろけるキスが続く
まだ生理も終わってないだけあって 時間をかけて唇や首筋そして鎖骨
ゆっくりと上半身丹念に 愛された
「リョウちゃんお仕置き忘れてないよね」
「部長と二人で居たのも加算されて
楽しくないお仕置きになるけどいい?」
「やだけど しょうがない」
「お仕置きって何?」
可愛くない笑顔を見せながら
ジリジリとリョウに迫るアキト
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