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「真人、いい加減に起きなさい!」
亜紀が何度声を掛けても目を覚まさない真人の掛け布団を剥ぎ取った。
「あああ、もう、起きるって」
「あっ! もう、変な夢見てたんでしょ!」
亜紀はそう笑いながら言って、パンツの中で突っ張り棒を伸ばしているような真人の股間をぎゅっと掴んだ。
「うわっ! やめろって、マジで!」
真人は羞恥というよりも怒りで顔を赤くし、満面の笑顔で部屋を去っていった母親を睨みつけていた。
「ああ、もう。なんかいい夢見てたような気がするんだけどなあ。思い出せねえや。二度寝したら続き見れっかな?」
そう溢しつつも、スマートフォンで時刻を確認した真人は、SNSを確認しながらベッドから飛び降りた。
「母ちゃん、朝飯!」
今日もまた、別の「口裂き女」がネットを賑やかせていた。
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