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男には男の色彩美がある。濃い色に濃い色を選びたくなったり、柄シャツを着たくなったり、それはどれも男の色彩美であり、間違いではないのである。 男には、男にしか分からない遊び心もある。 ステンカラーのコートを選ぶ男は(いき)である。服は、色数がベーシックだと着回しもしやすいのである。 ストールは男の遊び心である。 俺はミニマリストが、一軍だけの服で着回す論を見た。服を減らすミニマリストにはなれなくても、ミニマリストと同じような事は出来る。 服をミニマリストバイキングして、8着選ぶのだ。トップスは3着、ボトムは3着、2着はアウターやベストを選ぶのが、楽しく思う。 一カ月で変えたり、半月で変えたりすれば、着れなかった服は来年着る楽しみに変わる。 デニムはライトブルー、インディゴ、ホワイトさえあればいい。そこにスラックスを足して、ジャケットかステンカラーのコートを羽織れば、立派なパリジャンである。 靴はローファーがお約束である。ソックスを(そろ)えたら、後はキャップを被ったり、ニット帽を被ったり、ベレー帽を被ったりすると、男のファッションは楽しく学べるのである。
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