Episode1

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「誰とも恋愛する気ないんでしょ、なら置いておくだけでもしてよ。奈緒ちゃん」 陸の縋る様な目。 ダメだ、受け入れたら。 だけど、今の私には拒否権がない。 あの写真握られてる限り陸の言う通りにするしかない。 「写真なんかで脅して拒否権なんてくれないくせに、嫌い。」 「…うん、そうだね。」 私が家から出ると、陸も一緒に出て着いてくる。 これからの事は1度休んでから考えよう。 もう今は、何も考えたくない。 「奈緒ちゃん、手繋ぎたい」 陸の言葉に何も返さないでいると、勝手に手を繋がれる。 抵抗も受け入れもしない。 どこから間違えてたんだろう。 ​───────あの日、別れを告げた私のせいだと言うんだろうか。
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