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週明け、誰にも相談出来ないまま職場に来た。
あまり寝れてなくて、陸からは連絡も何も来てない。
最後の離れ際の目、陸じゃない人みたいだった…。
「おはよう!奈緒!」
エレベーター待ちしていると香苗が隣に並ぶ。
「…おはよ」
「顔色悪!どうしたの」
香苗にも話す事が出来ないのは、陸の事を知ってるから。
それに今相談だけしてもきっと陸のことだとバレる。
香苗に知られた事が知られたら…。
「昨日昼寝して中々寝付けなくて、あまり寝れてないの。メイクでも誤魔化せてなかったか」
無理に笑顔を取り繕うと香苗は「大丈夫?」と心配してくれている。
どうにかしなきゃ。
まずはあの写真消して、その後引越しもすぐ考えないと。
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