Episode2

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Episode2

私と陸の出会いは高校1年生の時だった。 クラスは別だったけど図書委員で一緒で、受付を担当する曜日も一緒だった。 たったそれだけの繋がりだったけど関わりが多かった。 「ねぇ、風早さん。数学得意?」 放課後の図書室はほとんど誰も来ないので受付で読書をしたり勉強したりする。 時間まで私達は受付にいるだけ。 「得意ではないけど、苦手なの?栢山くん。」 「苦手。何のために必要?これ。」 確かに将来的に使うのはそんなに多くないかもと思うような内容の所で、気が乗らない栢山くんの気持ちが分かる。 「なら一緒に考えよ。私も勉強したいし。私が分からないところ栢山くんに教えて貰えるかも!」 「…俺そんなに頭良くないから期待しないで」 そう言いながらも一緒に教科書を開いて話しながら勉強してくれた。 この時間を過ごすうちに心地良くなって、そのうち図書委員の仕事がない日でも、どちらかの教室でなど勉強を一緒にするようになった。
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