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「…本当に?冗談じゃなくて?」
「冗談なわけない。」
2人きりの教室、陸の声だけ鮮明に聞こえて今でも覚えてる。
とびきり優しい表情と声を。
大好きだったから、私を好きでいてくれてると実感できたその顔も声も全て。
空気感はすごく甘くて初めて感じる恋心に胸がうるさくなっていたのも全て全て忘れるわけが無い。
「奈緒ちゃんが好き。だから、ずっと一緒にいて」
今思えばこの言葉に頷いたのが始まりだったのかもしれない。
その場での勢いだと思って、ずっと一緒なんて言葉気にも止めてなかった。
若かった私もこの時はずっと一緒にいると思ってたし、深く考えない。
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