序話

1/1
前へ
/3ページ
次へ

序話

「さいごのお願い――海が見たい」 「いつまでもメソメソ泣いてんじゃねーよ」 「……だって」 「たっく、しょうがねーなあ。これやるから」  いつまでも泣き止まぬ少年に、彼は姉のお気に入りであった人形を手渡した。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加