信じなくてもいい

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女子のイジメは、どんどん酷くなっていった。 電話機の受話器で頭を殴られて「泣きなさいよ。もっと殴るわよ」と言われ、言う通りにしないと本当に殴られた。 夜も遅くまで連れ回されて、帰ってくるのが10時を過ぎても、母は何もしてくれなかった。 やっぱり、私には、味方はいない。 友達もいない。 教師も母も助けてくれない。 たった9歳の少女には、残酷な現実。 大人になった少女は思う。 母は最期まで弟のことしか考えてなかったと。 自分のことを1番に考える人は、誰もいない。 死にたい。 どうして、私は、あの時、自殺する勇気を持てなかったのか。 早く、楽になりたい。
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