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2034年、8月3日、東京は今日も大雨だ。
一ヶ月連続で雨が降り続けている。地上は川のように水浸しとなり、地下鉄や電車、バスのダイヤは停止している。
これは異常事態だ。
しかし、これほどまでにも異常事態が続くとそれはある意味"日常"として機能してしまえる。慣れというものだ。そういうことだ。
水浸しの街が街としての機能を失わないですんでいるのは、人類の移動手段が「空」に変わったからだ。
2028年、アメリカのホームレスが偶然拾ったねじを元に「空飛ぶ車」を発明した。そのねじは無色透明で地球外生命体が落としたねじだといわれているが、いまだに人類は地球外生命体との共存はできていない。
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