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質問して満足したのか、ボスッとベッドに腰を下ろしたかと思えば、私の隣に寝転がってきた。
「何、燐ちゃん。私まだ怒ってるんだからね」
「はるちゃん、俺のこと好き?」
私が怒っていることなんて気にしていないのか、何の脈略もなくそう聞かれ、本当に燐ちゃんは人の話聞かないな…と呆れる。
「…そりゃあね」
しかし私は燐ちゃんに甘いため、その問いに素直に頷くと、少しだけ燐ちゃんの雰囲気が柔らかくなった。
「じゃあはるちゃんにとって俺が1番に決まってるよね」
「?、うん」
間髪入れず「当たり前でしょ」と言えば、燐ちゃんはとても嬉しそうに笑った。
燐ちゃんの笑顔だけは昔から変わらず可愛くて、何だか自分の穢れを浄化してくれそうな気がするから不思議だ。
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