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「お前…、本当に大丈夫なのか」 「はぁ?何がよ?」 「いやだから、お前鈍臭いだろ?」 「……」 サラッと腹が立つことを言われ、やっぱり小山と絡むとろくなことがないと再認識し、小山から離れるため席を立とうとすると「待てって、人の話は最後まで聞け」と肩を掴まれ強制的に座らされた。 「これは俺の直感だが、その燐ちゃんってやつ放っておくとヤバいことになりそうな気がする」 いつになく真剣な表情で私を諭すようにそう言う小山に苛立ちが募る。 どうして燐ちゃんのことをよく知りもしない小山にそんなこと言われなきゃなんないの。 「燐ちゃんはそんな子じゃないっ!あっち行ってよ。もう私に話しかけてこないでっ」 私が声を荒らげてそう言えば、小山は何か言いたそうにしていたけど、「…あっそ」とだけ言って去っていった。 …少し、言い過ぎた? いくら小山のことを好ましく思ってないとは言え、今の言い方は良くなかったかもしれない…。 そう反省していた私には、小山が刺すような視線を私に向けていただなんて、知る由もなかった。
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