泣いても

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泣いても

なんで私達だけこんな目に合うのだろうか? 私たち家族が何をしたというのだろうか。 お父さんとお母さんを殺した犯人はまだ生きている。 捕まってもいない。 警察も早々と切り上げて、まるで捕まえる気がないとさえ思えた。 一度だけ流れたニュースは、誰の記憶にも残らない。 許せない許せない許せない許せない許せない許せない。 誰も何もしないなら、自分でやるしかない。 絶対に犯人をこの手で殺す。 これがあの日、私が復讐を決意した時の話である。
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