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探偵事務所クロユリ①
私は大人になり探偵事務所に努めた。
理由は復讐相手を探すのに適していると思ったからだ。
それに、喜ばしいことに私には、探偵になるための才能が揃っていた。
相手の心理を読み取り、犯人を見つける。
私は探偵になって早1年でテレビに出るほどの信用を手にした。
そして現在、自分の探偵事務所「クロユリ」を創設し、社員を募集しながら活動している。
今日は我が社の面接があり、私の存在もあって10人ほどが面接を受ける。
もう後戻りはできない。
それがたとえら他人を巻き込んでも。
たとえ何があっても、どんな現実が待っていようとも、あの日からもう覚悟している。
鈴木雪は震える手をぐっと抑えて、面接会場である一室のドアを開いた。
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