第3話 もふもふスープで決起集会

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「明日の安部も鍋蔵ぐらい素直だったら楽なんだけど。そんな奴だったら、初めから私にまでまわってこないよね」  平はそう言って、とりあえずひと口サイズの小さな玉ねぎひと玉を口に放り込んだ。 「うん、おいしい。味付けはビーフシチューと同じみたいね」  次にいよいよ肉をスプーンに乗せた平に、真鍋が声を掛けた。 「あ、肉に骨が入ってますから気を付けて下さいね。あ、なんなら明日、私も顔を出しましょうか?」  平は、真鍋の忠告に「ありがとう」と答え、申し出には「大丈夫」と答えた。 「曽我部長からも顔を出そうかって言われたけど、断ったわ。そんなに出てきたらオペレーション・ボッチの意味がないもん」  確かにそうなのだろうが、平一人ではさすがに負担が大きそうに思えた真鍋は、首を横に振った。 「ずっとは居ません。三十分もしたら帰りますから。だいたい、平課長には安部の仕事内容が分からないでしょう?」  真鍋が言う仕事内容とは、宮辺物産従業員としての包括的な仕事のことではなく、安部個人の具体的な仕事内容だ。 「そうね。じゃあ、甘えちゃおうかな」
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