第二章./偽りの仮面舞踏会(すがた) ⅱ

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 ────…とは言え。  今回はそこまで警備体制を敷くほどの大行事でもなく、単なる  あたしの誕生日を祝ってくださる方々が、  "あくまでも"、  自由列席可という形として。  通達の文を送らせていただいたほどだから、こちらとしても、  さしたる支障もない。と示すべく首を  もう一度、  左右にふり謝意は結構だ。と美希さんに  促して。  それを受け取った彼女も、いちどだけ再び低頭しなおすとその視線は、────つぎに、傍らに控えていた"彼女"に、移された。  鮮やかな、躑躅(つつじ)色と毛先は、ハイトーンでグラデーションされた、さらさらの長髪。  きれいに揃えられた前髪で、すこし、眉は隠れ気味だけれども、  それにしてもどことなく、既視感を覚える雰囲気をもつ女性。  透き通るように白く、丸い頬にはほんのり淡いピンクのチークが乗せられ。  ちいさな唇には大人系色味のマットリップが、ふっくら質感を際立たせている。  目尻からピンクの跳ね上げラインが引かれ、目元を吊り上げて見せる効果を発揮しているものの、もともとの彼女の目はもっと柔らかく、丸みを帯びたものではないのか?と勘繰るほど。  美希さんよりは小柄で低身長。  黒のタイトロングドレスが、細身の彼女にはとても似合っていて。  ・・・・・・なのに。  いつまでもその面差しは、・・・・・暗い。  「………、そちらの方は、はじめまして。のようね」

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