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「もじもじぃ〜」と私は電話をとった。
「あゝ・・おじいちゃん?」と聞き慣れない声。
・・昨夜の呑みすぎでガラガラの喉の調子が悪い私!
電話の相手は澱み無く話す。
「俺だけど、実はさぁ・・ちょっとお願いがおじいちゃんにあるんだよねぇ!」ふむふむ詐欺野郎かぁ!
「ゔんゔん」と私は答える。
「・・そのなぁ〜会社でチトミスちゃってさぁ・・!」と詐欺野郎!
「ぼうぼう〜ぼうかぁぼうかぁ!」相槌をする私!
「んで・・おじいちゃん五百万用意できる?」と・・もうあからさまに下手な詐欺野郎!
「あゝゔんゔん」とさらに相槌を打つ私。
「オオ良かったよぉ〜おじいちゃん!」と嬉しそうな下手くそ詐欺野郎。
「・・んで・・孫の誰じゃい?」とすかさず言う私。
「・・・」絶句している詐欺野郎!
「・・その声わぁ・・"ヨシミ“かぁ〜?」と不意撃ちを喰らわす私。
「・・・」暫し・・絶句中の詐欺野郎。
「ううぅんそう"ヨシミ”よぉ〜」って一か八かの賭けにでた詐欺野郎!
"ヨシミ“を下手くそ詐欺野郎は女孫と・・一か八かの賭けにでたんだろう詐欺野郎わぁ!
「ぼうぼうかぁ〜どごろでぇ親の"マサミ”は元気がぁ〜?」再度ジャブを連打撃つ私!
「・・・」またまた"マサミ“が・・親父なのかお袋なのかを絶句している詐欺野郎!
「・・ええっとぉ〜お母さんなら・・元気よぉ〜・・」再度賭けにでた詐欺野郎。
「それじゃ"ヒロミ"も元気なんじゃなぁ〜」もうジャブを再度撃つ私。
もちろん"マサミ"がお袋なら"ヒロミ"は親父だと・・もう・・頭で脚本を描く詐欺野郎!
「・・うん元気!」
「ううん・・それじゃ全員元気なんじゃなぁ!」と少し安心感を持たす私。
「そうよぉ〜全員元気よぉ〜」と安心感満載の詐欺野郎!
「ところでぇ・・ヨシミの下の"シノブ“はどうなったんじゃ?」と更なるジャブからストーレートを撃つ私。
「・・・」安心から急に不意打ちを喰らった詐欺野郎!
「・・"シノブ"わぁ・・そのぉ〜・・ええっとぉ〜大丈夫・・」と不安気に答える詐欺野郎!
きっと"シノブ”は弟なのか妹なのかもうドキドキな詐欺野郎。
「ぼうぼうがぁ〜"シノブ"わぁ大丈夫なんじゃなぁ」と詐欺野郎に安心させる私。
「・・ところでおじいちゃん・・五百万用意できるぅ〜」とダミ声の詐欺野郎・・ここはどうしても女孫になり切るしか無いと踏んだ詐欺野郎!
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