曲を作り始めたきっかけはヨルシカ

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曲を作り始めたきっかけはヨルシカ

2019年4月。 僕は運命の曲と出会う。 ヨルシカの『だから僕は音楽を辞めた』 まず驚いたのがそのタイトル。ボカロpのn-bunaさんがヨルシカというバンドをやっていることは知っていた。特に『ただ君に晴れ』は当時誰もが知ってる曲の一つと言っても差し支えなかっただろう。 n-bunaさんといえ『ウミユリ海底譚』『夜明けと蛍』をはじめとする大人気ボカロ曲を数々生み出した天才ボカロpの1人だ。そんな天才が音楽を辞めたのかと最初は思った。 だが、違った。 n-bunaさんの作り出す物語の中で主人公の『僕』が悩み苦しみ音楽を辞める曲だった。 美しいピアノの旋律とボーカルsuisさんのやさしく激しい、力強く弱々しい歌声。その美しさに、その荒々しさに、その物語に、その音楽に、僕は心を奪われてしまった。 すぐにアルバム『だから僕は音楽を辞めた』の全曲を聴いた。一曲で聴いても完成された音楽が一つのアルバムという形になると繋がる物語が見えてきた。そこに出てくる『僕』の葛藤。エルマへの想い。その真髄が知りたくてエルマへの手紙が同封された初回限定版を買った。そこには『僕』が旅して旅先で撮った美しい風景の写真、徐々にインクが薄れていくエルマへの手紙があった。 2019年8月『エルマ』が発売された。 こちらは前作の手紙を受け取ったエルマが作った曲が収録されていた。前作の『僕』エイミーへ向けて作られた曲、エイミーを想い綴った日記。エイミーが残した『ノーチラス』という曲。 エルマの発売日、『ノーチラス』のmvがYouTubeにアップされた。優しい歌い出し、柔らかなピアノの音色、優しいギター。気づけば涙を流していた。
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