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あんま食べたことないからわかんないけど。
ソース??
なんか入ってたっけ…
…ああ、タルタルソースか。
「んで、どこまで話したっけ?」
「せやから、なんでユニフォームなんか…」
マックを出て、海辺のベンチに座った。
色々聞きたいことがあった。
ユニフォームもそうだし、マネージャーの話なんかも。
第一、彼は高校に行ってない。
そのことを聞くと、おもむろに首をかしげた。
「…バイクって、未成年なのに乗るわけないやん」
フィレオフィッシュを頬張りながら、まるで絵空事のように聞き流す。
冗談なんて言ってない。
必死に伝えようとはした。
どう伝えればいいのか分からなかったけれど、でも…
「俺は俺やし」
彼に尋ねたんだ。
本当に「亮平」なのか、って。
そう言う以外になかった。
そう聞くしかなかった。
だって、他にないでしょ?
彼なはずがないんだ。
そのことが、ずっと頭から離れなかった。
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