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「いつまでその芝居を続けるんや?」
「…芝居??」
「言っとくがな、俺だって暇やないんやぞ?」
「大真面目なんやけど??」
「どこがや?なんやねん中卒って…」
話は噛み合わなかった。
彼が言うことも。
私が言うことも。
スマホを見ると、2015年とあった。
2015年、——9月。
「今日」がいつかなんて、いちいち考えるまでもないことだった。
ここがどこで、今が何月なのか。
見間違いなんかじゃなかった。
スマホのカレンダーや、ラインの日付。
友達とのやり取りは、見覚えのないものだった。
知らないアカウントがたくさんあった。
知っている子もいたけど、「誰?」って思う人が、たくさん…
キーちゃんのアカウントが見当たらなかった。
すぐに連絡しようとしたんだ。
亮平が目の前にいるって。
けど、…どこにも。
「病院にでも行ってみるか?」
「…え?」
「これから手術が始まるんやろ?せやったら、直接見に行けばええやん」
これから…?
確かに、行ってみるのもアリかもしれない。
そう思う自分もいた。
でも、冷静に考えてみて?
病院に行ったって仕方なくない?
目の前にいるんだよ??
それとも何、あんたが2人いるっての…?
…いやいやいや
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