甲子園

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 「何か証明できるものは…?」  「はぁ??」  「あんたが亮平なら、なんかあるやろ」  「なんかってなんやねん。…取り調べでも受けとんか俺」  …そういうつもりはないけど  なんでもよかった。  「彼」ってわかるものなら、なんでも。  「ほれ、見てみぃ!」  彼は急に立ち上がって、よく分からない決めポーズをかましてきた。  「…何やっとん?」  「見て分からんか?この顔を!」  「いや、わけるけど」  「そういうことちゃうわ!よぉ見てみぃ!」  「…はぁ?」  「どうや?」  「…どうって?」  「イケメンやろが!」  イケメン…?  色んなポーズを決めながら、ドヤ顔でアピールしてくる。  私が知りたいのはそういうことじゃなくて、…なんていうか、その…  ってか、イケメンじゃないし!  「もっと他にないの?」  「他にぃ!?これ以上の証拠はないやろ!」  「まずイケメンちゃうしな」  「ハァ!?お前の目は節穴か!」  「鏡で見たことある??」  「…おもろいやんけ。これやからセンスのないやつは…」  あんたよりはセンスあるし。  ただ、彼が言うように、他に証明できるものなんてないのかも  けど、私が知っている亮平とは少し違った。  …なんか、子供っぽいって言うか、お茶目って言うか
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