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エピローグ
幸せの定義は人それぞれちがう。
だからこそ嫉妬ではなく問いを立てる。
幸せへのこだわりは視野をせまくするから偏っていく。
仲間といるか?
家族関係を大切にするのか?
それともひとりをつらぬくか?
いずれにせよ自分たちが目指す道は順調じゃない。
抜け道はいつもふさがれてしまうから。
どれだけ努力をしてもむくわれることはない。
でもやってもやらなくてもいいで終わらせるのではなく、自分たちの評価は決して誰のものでもなく、どのような結果でも人格を否定される覚えはないし高い低いや優劣もない。
個人的な意見ですが格差への問いは幸せをうたがうことにあると仮説を立てている。
この物語で戦っていた人々の中にひそむエンヴィオーネ。
嫉妬からえる問いかけ。
私たちを何をめざし、何のために生き、それはなぜなのか?
もうSNSや幸せにだまされないために数字からおり、人間関係を大切にしながら固定概念からおりて自由になる。
そんな登場人物たちの小さな戦いとおとずれた日常にはげまされながら生きていく。
きつい現実がとなりあわせだから諦められない。
ただどこかで必要のないことはやめることがある。
それで進むのなら本望だ。
戦いと葛藤は続く。
エンヴィオーネとは嫉妬を司るもの。
そして我々は嫉妬をかかえて考えてもいい。
自由になるためのきっかけをもたらしてくれるのだから。
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