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唯くんが一人暮らしをしているアパートは、うちの最寄駅から二駅先にあるらしい。
そこの駅で待ち合わせをした。
ランチを済ませてから唯くんのアパートに行こうということで、お昼に合わせた時間にした。
「猫舌のきぃちゃんを猫カフェに連れて行きたいんだけど」
戯けたきぃちゃん呼びに、またきゅんとさせられる。
しかも猫カフェ?
「私、猫カフェってはじめて!楽しみだなあ」
「いらっしゃいませ!」
出迎えてくれた女性の店員さんが、まず美猫のようで。
小顔だから大きくぱちりとした瞳が余計に目立ち、体型もすらっとしている。
例えるなら、、アビシニアン?
猫カフェ店員さんてルックスで採用されているのかなあと、オーダーの間軽く見惚れた。
小上がりの座敷になっているテーブルに、唯くんと向かい合って座れば、猫たちがわらわらと寄ってくる。
「こうやって自由にさせてるの、いいね」
膝に乗って来た茶トラ猫の頭を撫で撫でする。
「その子は茶々っていうんですよー」と、アビシニアン似の店員さんが教えてくれた。
「俺、実家でずっと猫飼っててさ。
猫のいる生活が当たり前っていうか。
けど、今のアパートはペット禁止だし。
アパートからここ近いから、時々来て癒されてるんだ」
「へえ、そうなんだ!」
また、知らなかった唯くんの一面を知ることが出来て嬉しいな。
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