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グラタンパンとサラダのランチを食べ、猫達に癒され、店を後にする。
「たまに来る男の人がさあ、黒ずくめなのにすげえ猫に好かれてて。その人来ると、全部猫持ってかれんだよね。今日はいなくて良かったよ」
そんな話をしながら、「あ、うちここね」と、唯くんのアパートに到着。
小綺麗な白い3階建ての、3階の角部屋だった。
「地味にこの階段キツイ時あんだよね」
そう零しながら、階段を登っていく。
解錠し、「どうぞーー」と言いながら唯くんがドアを開けると。
「うおおおおお! え、えーー!?」
突然現れた厳つい男の人に、心臓が飛び出るくらいビックリしたのに、何故かその人がビックリしている。
お、驚くの、私の方じゃないの?
「こら、空河!」
唯くんがその人の頭をべしっと叩く。
「きぃ怖がらせてんじゃねえよ」
「うっそ、やっぱこのコがきぃちゃん!?」
う、煩い。耳にキンキン響くこの声、どこかで……あ!!
「もしかして、bakuさんですか?」
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