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「あ、、そうだ!」
流されっ放しで、プレゼントのことを忘れてた。
「あの、唯くん。改めて、お誕生日おめでとう」
持って来た紙袋を差し出した。
「え……それ、プレゼントだったの?」
「うん、開けてみて?」
「いいって言ったのに、、けどすげえ嬉しい。サンキューな」
頭に手を乗せ、額にチュ、とキスをもらう。
はああ、、なんて嬉しいご褒美。
そんな私の様子を、いつものようにクク、と笑い「何これ。フラワーアレンジメント?」 見て、真顔になる。
「へへ、、うん」
籠にコントローラーを入れて、上のお花の部分にお花紙やペーパーで花部分を作り、リボンも巻いて、一見造花のフラワーアレンジメントのようにした。
ブルー、紫、淡いイエローを中心に、唯くんらしくシックでオシャレな感じに纏めた……つもり。
プレゼントのコントローラーはのん頼りになっちゃったから、せめてラッピングは少し凝ろうと思ったんだ。
「これ、きぃが作ったの?」
まじまじと細かく見つめられて、照れくささが増す。
「いいから、あの、もうそんな」
早く中身を開けて見てえ…!
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