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「え!!うっそきぃ、これ当たったの!?」
うわあ、嬉しい反応。
のん、改めてありがとう……!!
「俺ら誰も当たんなかったよ。国内の倍率20倍だって聞いてたけど。
え、きぃんとこは?他誰か当たった?」
「ううん、私だけ」
らしい、よ?
「通常販売待つつもりでいたんだけど、一カ月先なんだ。それも製造が間に合わなくて先延ばしになるなんて噂も出ててさ。
これ、俺がもらっちゃっていいの、ほんとに?」
「うん、どうぞどうぞ」
私には必要ないものだしね。
「のんに、譲らなくて良かったわけ?」
う、、そののんから譲られたなんて絶対言えない。
自分が欲しくて、1人1回しか抽選申し込めないから私と勇稀の名前を使ったんだもんね。
「うん。唯くんにあげたかったから」
だから、のんとのデートにも付き合ったわけで。しかも、それはのんからの提案なわけで。
コントローラーを持つ手でそのままぎゅう、と抱き締められた。
「物も嬉しいけど……きぃが俺のこと優先してくれたその気持ちが一番嬉しい」
「唯、くん……」
唯くんがそう思ってくれる、その気持ちが私も嬉しいよ。
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