Yui’s birthday

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気持ちの乱れを、プレイにぶつけた。 だけどこのコントローラー、ほんと使いやすい。 空河さん…bakuさんは確かにcueさんより強かった。 けど、新しいコントローラーの性能と、私のただならぬテンション、そして唯くんの的確なアドバイスのおかげで、最後の最後で何とかbakuさんをキル出来た。 「やったあああ!!!」 思わず唯くんに抱きついてはしゃいだ。 すると何故か、怪訝そうに眉を寄せる唯くん。 「あ、、そうだよね。お仲間ボコして……ごめんね?」 しかも私の、treeでログインしたから。 bakuさん有名なプレーヤーだから、実はこれ公開処刑みたいなものなんじゃないの? 今になって、あわあわとする。 「イヤ、それは俺が言ったことだからいーーんだけど……」 煮え切らない様子の唯くん。 「きぃの、はあああ!!の基準、全然わかんねえわ」 くしゃっと笑われ、それこそ、はあああ!!だよ唯くん!!! そして更に、容赦なく爆弾を落とした。 「ゲーム一区切りついたから。 かあわいいきぃちゃんと、今からいちゃいちゃしてもいいですか?」
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