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そのままゆっくりとソファに押し倒され、ちょっとこれは……と心臓が煩く、胃の辺りがきゅうっとなって、クラクラしてきた。
なんたって、唯くんの色気が半端ない。
丁寧に優しく、愛でるように、けれどかなりエロティックなそのキスに、じわじわと蕩かされていく。
「んぁっ、」
息継ぎと共に漏れた息が自分のものとは思えない艶かしさで、それに口角を上げた形の良い唇でまた飲み込まれる。
「きぃ……」
名前を呼ぶ唯くんの声にも熱が孕み、それに絆された私は、シャツの下から滑り込んだしなやかな手の侵入を呆気なく許した。
「ひゃ、」
二つの胸の膨らみに到達した手が、柔らかく触れる。
感触を確かめるように全体を包み、そのうちに指が繊細に先端を撫でた。
「あ、っ、」
恥ずかしさと、擽ったさに思わず小さく声を上げる。
「ここ。のんに触られたこと、ある?」
あ、あ、あるわけないし!
そんなこと、聞くこと自体おかしいし!
切れ長の流し目を受けながら、ブンブンと首を振った。
「よっしゃ、」
満足そうにそう呟き、手はそのままに、その端正な顔を首端に持ってくる。
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