Yui’s birthday

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その様子から、唯くんは何のことだかわかっているようだ。 「でね、私それがなんだかわかってなくて」 「…だろうね」 まだ唯くんは、こっちを見ない。 「唯くんに、どうやるのか教えてもらえって」 「っは、」 「それで、俺とも今度しようなーー、って」 「ざけんな、マジ殺す」 「何のことなのかな。ゲームの、何か? 私に出来ることならやるけど」 「…いや、、いい、」 「唯くんもしかして、、めちゃめちゃ動揺してない?」 だって様子がすっごくヘンだもん。 「なんつーーか、、色々ごちゃごちゃ考えちまうきぃの気持ち、ちょっとわかった気する」 「そう?え、ボコさなくていいの?ぱんぱんは?」 「きぃ、もうそれ言うの禁止。だめ。わかった?」 え、ぱんぱんが? 「うん…?わかった」 「そのうち、教えるから」 「今日じゃなくて?」 「…きぃ、自分でナニ言ってるかわかってる?」 唯くんが、膝を抱えて座りこんでしまった。 顔を膝に埋めているから、どんな表情をしているのかわからない。 「───夜、時間たっぷりあるから。 様子見で、、教えられたら教える、かも」 顔を伏せたままの唯くんの声がくぐもって聞こえる。 「? うん、わかった。でも私、ちゃんと出来るかなあ?」 唯くんがこんなに動揺してるって珍しい。 それって難易度高めってことだよね。 けれど唯くんは、それ以上返事を返してはくれなかった。
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