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「のんの料理に全然負けてねえじゃん。
のんに任せてるから、あんま料理得意じゃないのかと思ってた。嬉しい誤算だよ。
脳ある鷹は爪を隠すってやつ?」
唯くんの褒め言葉はバリエーションがあって、その都度舞い上がってしまう。
「彼女がセンスもあって料理も上手いとか。最高じゃね?」
舞い上がり過ぎて、私身体が浮いちゃうんじゃないの?
「だから褒め過ぎだって…しかも、bakuさん料理人なんでしょう?普段そんな人が作った料理を食べてるなら尚更」
「しょっちゅう作ってくれるわけじゃないし。俺普段、しょーもないもん食ってるよ。
きぃが一緒に暮らして毎日作ってくれたら最高なんだけどなあ」
甘い誘惑の言葉に思わず「住むよ!作るよ!」と言ってしまうところだった。
私ってばほんとチョロすぎ。
あ、、そうだ!
「ごめん、ポイントカード。凄いポイント貯まってたよ?今日のお買い物分、全部充てさせてもらっちゃった」
「へえ。元は空河からもらったもんだから、知らなかった」
「ごめんね、結局全部払ってもらっちゃって」
「ポイントだし全然。それより、作ってもらったことのがすげえし。ほんとサンキューな」
なんて謙虚でスマートで優しい人なんだろう。
唯くんと私が一カ月もたないなんていうのんの予言は、到底当たる気がしない。
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