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「ちょっと、、苦しい」
布団から顔を出し、息継ぎのようにぷはっ、と息をする。
唯くんが追いかけるように顔を出して来て、また唇を塞がれた。
なんだか甘えているようなその行為に、胸が疼き、身体がその甘さに痺れていくようで。
「きぃ、」
「やっ……名前呼ばないで?」
「…なんで」
キスを止め、不貞腐れながら額を合わせる。
「胸が、苦しくなる。ドキドキして、やばい。おかしく、なりそう」
瞳が熱を孕み、視線が絡み合う。
唯くんが一度目を伏せ瞬きを2回した後、またフッと笑った。
そしてそのままの至近距離で
「きぃ?きーーぃ。きぃ、」
熱っぽい声で名を呼びながら、顔中にキスを落とした。
「ゆ、いくん、、」
ぞくぞくっと体が震える。
故意に色気を含んだその表情に抗うことなど出来なくて。
見惚れて囚われてしまうのは必然で。
それをわかっている唯くんは、
「いいよ。責任取るから、おかしくなって」
それは絵になるような美しい姿勢と角度で口付けし、私をすっかり魅了した。
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