non's turn

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non's turn

翌朝。 唯くんも朝食は食べない派だから珈琲だけ飲んで。 甘々の雰囲気のまま唯くんとは別れた。 ふわふわとした心地で電車に揺られながら、 段々と現実の世界に戻っていくようで。 ────そうだ、のん。 あれからずっと着信もメッセージも入って来なかった。怒ってる……よねきっと。 だけどこれで、幼なじみにしては近過ぎる関係が、少し変わるかも知れない。 駅からバスに乗って、家に向かう。 バスの中でも寝不足のせいか、うとうととしてしまい。 いつものバス停に着いて、慌てて起きて「降ります!」と慌ただしくバスを降りた。 「あっぶない、寝過ごすとこだった……きゃあ!!!」 心臓が、飛び跳ねるかと思った。 ────これが、俗に言う仁王立ちというやつなのか。 「のん───」 そこには、今まで見たこともない恐ろしい形相ののんが、立っていた。
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