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「えっと、、おはよう?」
どうしよう、何から話せば…とりあえず謝っとく?めっちゃ怒ってるし。
ていうか、いつからここに立っていたの?
なんて思ってるうちに、無言のまま手を繋がれ歩き出す。
引っ張られるようにしてのんの家に連れて来られて、本当は家に帰りたかったけどここはのんのする通りにしておくしかない雰囲気だった。
「先、風呂入ってこい」
「え、お風呂?」
心臓がドキンとする。
やましいことがあるみたいに。
「くっせーーんだよ。体洗ってこい」
思いっきり、顔を歪めてくる。
くさい?
ああ、、唯くんの香りのことか。
たしかに香水を付けて寝たし、今朝も香水を付けた唯くんに抱き締められたり、したし?
どうやらこの香りが気に入らないらしい。
香りそのものではなく、唯くんの香りを私が纏っていることが気に入らないのだろう。
その場でぼけっとしてたら、べこっ、と頭をはたかれた。
「さっさと行ってこい」
「っ、はあい、」
大人しく従うことに。
慣れ親しんだのんの家のお風呂でだいぶリラックスする。
けれどお風呂から上がって戻れば、のんの雷が落ちるのかと思ったら、つい長風呂になってしまった。
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