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学食で、亜子と勇稀を見つけ、同じテーブルに向かう。
「おう、きぃ。ちょうど話聞きたかったとこ」
敬亮さんのお店以来の、勇稀。
亜子にも、唯くんとお試しで付き合い始めたことをLINEで伝えてはいたけれど、会って話すのは久しぶりだった。
「私もたまに見かけてたんだけどさ。最近ずっと唯くんと一緒にいるから。邪魔しちゃ悪いなあと思って」
トレイを置き、席に座る。
のんは……辺りを見回すけれどいなかった。
「土曜日、蒼伊の誕生日で一緒に過ごしてたんだろ。最近ayuさんとこの実況プレイ、きぃネタでバズってんぞ」
「う、、恥ずかしいから言わないで」
「で、どうなの。唯くんと。ていうか…のんとも、どうなの」
亜子、ごめん。心配掛けちゃってるな。
「お試し期間一カ月…あと3週間だけど。
それ過ぎたら、のんとちゃんと話して、唯くんと正式に付き合う。
のんとは、普通の幼なじみになれたらなって思ってるよ」
「「普通の、ねえ」」
二人にハモられてしまった。
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