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早めの夕ご飯は、茄子とベーコンのトマトソースパスタとポテトサラダ。
「おいしいーーー!やっぱのんのご飯最高」
本当に美味しい時の、ほっぺに手を当てる仕草。
それをのんもわかっているから、満足そうに「良かった」と首を傾げ微笑まれた。
私も料理は出来るけれど、のんは自分の作る料理を私に食べさせるのが好きだから、いつも甘えてお願いしちゃってる。
「後片付けは私がやるから、その間にお風呂入って来ちゃいなよ」
「ありがと、頼む。デザートは、もう少し経ってから作るな」
「わあ、ありがと」
片付けが終わり、のんもお風呂から上がってくれば、しばしゲームタイム。
テレビ画面の戦闘シーンに、目がパチパチする。これはいつまで経っても、なかなか慣れない。
「少し休憩するか。プリンアラモード作ってくるよ」
「やった、楽しみ」
のんを待っている間、ソファでウトウトすることにした。
このソファはフカフカで気持ち良くて、私は今までに何度も寝落ちしている。
「きぃ、おまたせ。……おい、起きろよ」
「んーー、、」
「食って、歯磨いてから寝ろ」
「ん、、のん、食べさせて」
目は瞑ったまま、口をあーんと開く。
少しの沈黙のあと、はぁ、と小さい溜息。
けれど程なく「ホラ、あーーん」という声と共に、プリンと少しの生クリームが載せられたスプーンが口の中に入れられた。
「うーー、おいひい」
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