血の満月の殺人鬼の説明

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血の満月の殺人鬼の説明

「………本当なのかい?この、警視庁に、爆弾が、仕掛けられていると?そして、日高警視総監を、射殺するのも!?……信じられない………」 私達は、鬼ヶ島刑務所の、話しの、内容を、特殊事件担当課、水無川かける班長、刑事1課、藤堂ひょうごさん、そして、特殊事件担当課のメンバーを集め、会議室で説明する。 「その話しが、真実なら、大変だぞ!?なんで、分かるんだ!?あの殺人鬼は?」 「………確かにそうだ。何故分かるんだろうか?」 神楽坂さんも、話しに入る。 「…………あの殺人鬼に、協力者がいるのでは?」 川岸さんも、同じ考えらしい。 「それなら、話しが、通りますね!!!」 だが、長野さんは、首をふる。 「それは、あり得ないねぇ〜。あそこは、精神病棟刑務所だよ?普通の、刑務所なら、雑居房で、大人数で、生活するけど〜。彼は、死刑待ちで、独居房。話し相手は、オヤジさん。刑務官しか、話せられないね〜!それに、彼に、協力者がいるのなら、報酬はなんだい?彼の、口座や、手持ち金は、すごく、少ないよ〜??逮捕した時の、調書を見たけど、現金が、少なすぎるね〜。仮に彼の協力者がいて、ここまで、殺人を、犯しているのは、何が、目的なんだろう?あの血の満月の殺人鬼の言っていることが、正しいのなら、犯人は、自分と戦いたがっていると言っているね?だけど、この犯人は、彼と戦ってどうするのかな?捕まれば、確実に死刑だよ〜?血の満月の殺人鬼には、協力者は、いないと、思うな〜」 確かに、そうだ。 「………あの狂人なら、何か企んでいそうだな?」 「確かにな。アイツならなんでもしそうだ」 私は、聞いてみる。 「水無川班長、藤堂さんは、あの殺人鬼、柴胡りょうを、よく知ってますよね?市内の殺人現場を見て、彼の犯行と見分けましたが、何か、あるんですか?」 二人共、真剣な表情をし、藤堂さんが話す。 「…………草薙さんは、あの殺人鬼が、逮捕されるまで、何人殺したか分かるかい?」 「確か、逮捕されるまで、約10年間、日本中を巡り、満月の日に、一人ずつ、殺したんですよね。今、彼は、今年で、34歳。供述通りなら、18歳から、殺人をしていて、日本中を震撼させた、100人殺しをしていたと、記憶しています。当時、CHASERを試験的に使いましたが、軽々と、捜査から外れていたと、当時の新聞や、TVで、騒がれていた記憶があります」 水無川班長は、拍手する。 「凄いね。素晴らしいぞ!!確かに、ヤツは、捜査から外れていた。だが、公になっていないこともある」 根岸さんが、聞く。 「公とは?なんですか?教えてください。もしかしたら、何か、手がかりが、見つかるかもしれませんよ?」 藤堂さんが、答える。 「…………ヤツには、決まった殺し方がないんだ」 「「「「「はぁ!?」」」」」 特殊事件担当課の水無川班長以外のメンバーは、そう、言った。 「殺人、それは、ある程度、分かりますよ?殺し方がないってなんですか?」 水無川班長が、頭を抱えて、答えてくれた。 「普通の殺しには、必ず、何か、理由があるんだ。君たちも、そう、先輩達から、教わっただろう?研修でも、そう教わっているはずだ。疑うなら、身内とね。だが」 続きを藤堂さんが、代わりに話す。 「ヤツには、それがない。殺人理由もない。そして、殺害方法も、決まってないんだ。そのせいで、たくさんの人間が、誤認逮捕されてしまった。みな、殺害動機があって、それで、誤認逮捕が、増えた」
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