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僕を飼ってくれませんか?
その日の私は、どうかしていた。
「あっ……ち、ちょっと」
「あれ、ここが弱いんですか?」
自分の家に、初対面の男性を連れ込むなんて。
「まっ……て、待って、ダメ」
漫画やドラマでよくあるような、彼氏に浮気されたとか仕事で失敗したとかで、落ち込んだり悲しんだりしていたわけではない。むしろ仕事で大きな成果を上げて、最高にハイな気分の日だった。
「彩女さんのイイところ、見つけた」
ふわふわしたダークブロンドの奥に見え隠れするタレ目が、色っぽく光る。私の体を弄りながら妖しく微笑むのは、数時間前に知り合った年下の男の子。
彼の舌や指が動くたびに、自分の意思とは無関係に体が反応して、声を上げてしまう。
「ちゃんと、ご奉仕しますよ。僕を飼ってくれるのならね」
どうしよう。私は、とんでもないペットを拾ってしまった――
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