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楽しいが一番!
私の指一つで、キャラクターが話す。笑う。動く。世界が無限に膨らみ、幾つもの人生が混ざり合う――。
あの日から、私は再び執筆をはじめた。
もちろん、長く取り組んでいると、度々不調は発生する。しかし、私のバイブルで――イプ先生の小説で、何度だって初心を引き戻した。
スマートフォンが私を呼ぶ。少し待ってとアイコンタクトし、脳内の物語を一気に生み落とす。世界を紡ぐのは、苦戦も多いけれどやっぱり楽しい。
イプ先生>七星ちゃん新刊読みましたー!今回も最高でした!それと合同誌の件ですが――
表示された画面を目に、自然と喜びが溢れた。実はイプ先生とは今、クリエイター仲間として仲良くさせて頂いている。
先生の本で小説への愛を復活させた私は、一気に物語の続きを書き上げた。
最後の文を書き終えた時の感動は、内側に留めきれないほどのものだった。
この感動を誰かに伝えたい。そして、それを伝えるならば――溢れる熱情と感謝、それから小説の感想を先生に送りつけた結果、今がある。
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