先生、最高っ!

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 イプ先生のお話は、踊っているように楽しくて、羽が生えているように自由で。文章だけじゃなく、先生本人も楽しんで書いているのが分かって――。 “文章書くのは苦手ですが、どうしても書きたくて書いちゃいました! このお話はどうしても文で出したくって! 書くのすっご〜く楽しかったです!”  結局、後書きまでノンストップで読んでいた。 「そうだよね……」  懐かしい気持ちが蘇る。初めて小説を書いたとき、本当に楽しかった。形式も人の目も気にならなかった。ただ楽しくてしかたなかった。 「自分が楽しいから書くんだよね……!」  半分勢い任せに、昔使っていたノートを引っ張り出す。すっかり途中になったままの物語の、続きを思い出してみる。  確か、この後はこうしたかったはず――。  自由に書く小説は、それはもう楽しかった。
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