Episode4

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一緒に話しながら過ごすと、後数分で年を越してしまう。 「後もう少しですね。」 「あ、本当だ。こっち座って晴ちゃん」 そう言いながら蒼くんが座っているソファーの隣をポンポンとする。 言われるがまま隣に座ると、蒼くんは私の手を握る。 「1番幸せかも、晴ちゃんと年越せるなんて。」 自分が何を言っているのか蒼くんは理解してるんだろうか。 誰にでも言ってないって事はわかる。 わかるからこそ勘違いしてしまいそうになるから嫌なんだ。 そんな簡単にときめかせないで。 私を好きじゃないならそんな風に言わないで。 ドキドキして何も言えなくなっていると、もう年明けがそこまで迫っている。 「…蒼くん、この1年ずっと一緒にいてくれてありがとうございます。来年も、よろしくお願いします。」 そう伝えると蒼くんは嬉しそうに笑って「うん」と返してくれる。 繋がれた手に力が入った気がした。
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